川上昌裕(かわかみ まさひろ)

東京音楽大学ピアノ演奏家コース、及びウィーン・コンセルヴァトリウムを首席で卒業。マリア・カナルス国際コンクール上位入賞。NHK-FM『FMリサイタル』『名曲リサイタル』『名曲アルバム』などテレビやラジオの放送出演多数。これまでに、オーストラリア、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、クロアチアなどヨーロッパ各地で演奏。ソロの他にソリストとしてオーケストラとの共演、ピアノデュオ、室内楽等さまざまなコンサート活動を行っている。これまでにCD『バラキレフ&スクリャービン』、『メトネル:ソナタ=バラード』、『メトネル:嵐のソナタ』、『カプースチン:ピアノ作品集①~③』、『カプースチン室内楽作品集①』の7枚のアルバムをリリース。また、楽譜の校訂・編集者として出版した楽譜は15点以上。著者には『ピアニストは、進化する』(ヤマハミュージックメディア)などがある。特に近年はロシア作曲家の研究・演奏活動が高く評価され、ニコライ・カプースチンの紹介者・演奏家としては世界でも第一人者と目されている。2012年にピアノ協奏曲第4番の日本初演、2013年にピアノ協奏曲第6番の世界初演(東京・紀尾井ホール)2016年にはピアノ協奏曲第3番の世界初演(東京音楽大学・100周年記念ホール)を果たしており、カプースチン作品の世界初演・世界初録音を行った数の最も多いピアニストである。2009年にカプースチンから作品137、138の2曲のピアノ曲を献呈されている。ピアノ指導者としても高く評価され、NHK『心の遺伝子』『クローズアップ現代』、テレビ朝日『報道ステーション』など多くの番組で紹介された。また、全国各地で公開講座、講演、執筆、コンクール審査など多方面に活躍の領域を広げている。2011年より、イタリアのベルージャ音楽祭(マスタークラス)の教授陣に加えられるほか、国内外における音楽祭やピアノアカデミーにおいて世界各国の若いピアニストを指導している。東京音楽大学准教授。